2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その十三 愛や慈悲は行動する(このシリーズ最終回)

【有馬】[愛や慈悲は行動するときにしか現れない]ボランティアとは、人が直面している苦悩を、自分自身の問題として受け止め支援の手を指しのべるとともに、その問題解決のために行動する行為です。仏教思想の基本は「縁起」です。すべての存在はそれ独自…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その十二 人に支えられ、支えて

【有馬】[人に支えられ、人を支えて生きる]仏教には「他己(たこ)」という言葉があります。他なる自己、つまり他者のことです。鎌倉時代や室町時代には普通に使われていた言葉でした。人間の社会には大勢の人がいて、みんな考え方が違うのです。意見が違…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その十一 共に凡夫

【有馬】[共に凡夫なるのみ]聖徳太子の十七条憲法の第十条に「我れが絶対正義であるとすれば、彼の正義は誤りである。逆に彼が正しいとすれば、我れの主張が誤りだということになる。我れも彼も、決して聖人ではない。共に凡夫なるのみではないか」との意…