2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「聖徳太子の十七条憲法」その三 天は覆ひ、地は載す

第三条 [天は覆ひ、地は載す]詔(みことのり)を承(うけたまは)りては必らず謹め。君(きみ)をばすなはち天(あめ)とす。臣(やつこら)をばすなはち地(つち)とす。天(あめ)は覆(おお)ひ、地(つち)は載(の)す。四(よ)つの時、順(したが)…

「聖徳太子の十七条憲法」その二 人はなはだ悪しきもの鮮(すくな)し

第二条 [人はなはだ悪しきもの鮮(すくな)し]篤(あつ)く三宝(さんぽう)を敬ふ。三宝とは仏・法・僧(ほとけ・のり・ほうし)なり。すなはち四つの生まれの終りの帰(よりどころ)、万(よろず)の国の極(きわま)れる宗(むね)なり。いずれの世、い…

「聖徳太子の十七条憲法」その一 和わらぐをもって貴し

第一条 [和(や)わらぐをもって貴(とうと)し] 和(や)わらぐをもって貴(とうと)しとなす。さかふること無きを宗となす。人みな党(たむら)あり。また達(さと)る者少なし。これをもってあるいは君(きみ)父(かぞ)に順(したが)はず。また隣里…

「雨にもまけず…」その十七 そういうものに わたしはなりたい(シリーズ最終回)

そういうものに わたしはなりたい 賢治さんの病中の詩「手は熱く足はなゆれど」をご紹介します。手は熱く足はなゆれど われはこれ塔を建つるもの 滑り来し時間の軸の をちこちに美(は)ゆくも成りて 燎々(りょうりょう)と暗(やみ)をてらせる その塔のす…

「雨にもまけず…」その十六 みんなにデクノボーとよばれ

みんなにデクノボーとよばれ ほめられもせず くにもされず デクノボーは法華経の第二十章「常不軽菩薩(ジョウフギョウボサツ)」、常に軽んじない菩薩さまのお話です。この方は誰に対しても「私はあなた方を深く敬います。決して軽んじたり慢ったりしません…