2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「雨にもまけず…」その三 苦から抜け出す仏教の智慧

生老病死の四苦を抜け出す智慧、それは『かくあるべき』に囚われないことです。私たちは既にこの世に生まれて生きており、老い、病にもなり、そして死にます。それは事実であり、自然であり、良い悪いではありません。私たちにできることは、よりよく生きる…

「雨にもまけず…」その二 一切は苦である

雨にもまけず 風にもまけず 雪にも夏の暑さにもまけぬ 丈夫なからだをもち冒頭の句。雨、風、雪、夏の暑さは四季を通じての苦難の象徴です。四季は人間の一生ですから、人生の一切は苦の中にある、一切皆苦=イッサイカイクという認識です。 仏教は人間の心…

「雨にもまけず…」その一 求道者の心を訪ねる旅

雨にもまけず 風にもまけず 雪にも夏の暑さにもまけぬ 丈夫なからだをもち 欲はなく 決していからず いつもしずかにわらっている 一日に玄米四合と 味噌と 少しの野菜を食べ あらゆることを じぶんをかんじょうに入れずに よくみききし わかり そしてわすれ…

極楽浄土の心をたずねる旅その四十三 人々の幸せと私の救いと(最終回)

[薫] 大無量寿経の四十八願を読み、極楽浄土の心をたずねててきました。どん欲と、怒りと、愚かさと、争いに支配された心を解放し、執着心に囚われない自由な人間性の再生です。阿弥陀仏の教えを理解し、日々の生活に生かしていく心の状態、それがこの世の…