2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧
観音さまは三十三の姿、すなわちあらゆるものにに変身して、人びとを救うと説かれます。その信仰を様々な種類の彫刻に表しましたが、その代表として「六観音(ろくかんのん)」という考え方があります。六道(ろくどう=迷いによって引き起こされる苦悩の世…
イラクで戦争が始まったとき、自衛隊が派兵されたとき、ボランティアや報道の人が現地勢力に連行されたり殺されたりしたとき、私は一心に観音経を称えました。イラク人も、アメリカ人も、日本人も、兵士も市民も『戦争になって軍隊の陣中で恐れおののいてい…
[経文] 訴訟して裁判所で争ったり、戦争になって軍隊の陣中で恐れおののいているときも【観音様のお力を信じて念じたならば】もろもろの怨みはみな退散する。私は観音経の中でも、このくだりが特に印象深いのです。[原文] 争訟経官所 怖畏軍陣中 念彼観…
[経文] 呪文や毒薬によって害しようとする者がいても【観音さまの力を念ずれば】それらを使う者の方に戻っていく。 ムカデ、毒蛇、サソリなどの毒気が、火炎や煙のように迫ってきても【観音さまの力を念ずれば】その祈りを聞いて元に帰っていく。自分が知…
憎悪と暴力からの救い〜観音さまの慈悲〜その十四 畏れない安心を授かる 下さて私たちが観音さまのお心を頂いて「無畏施(むいせ)」を心がけるときの指針が、財産がない者にでも出来る『無財の七施(むざいのしちせ)』です。1. 眼施(げんせ) やさしい眼…