2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

極楽浄土の心をたずねる旅その十七 極楽浄土へ生まれる三つの道(7)救済からの除外規定

[薫] 簡略化するるために省いてきた内容があります。 第十八願に「五逆の罪を犯したり、仏の教えを謗るものは救済対象から除く」という但し書きがあります。五逆とは次の五つの罪で、これを犯したものは無間地獄(ムケンジゴク=間断の無い苦しみの地獄)…

極楽浄土の心をたずねる旅その十六 極楽浄土へ生まれる三つの道(6)同行二人の他力

[敬] 東海禅寺 http://www.fromkiyama.com/tkj.htm [薫] 四国の弘法大師八十八箇所の霊場を巡礼するお遍路さんが歌う「ご詠歌(ゴエイカ)」の一つをご紹介します。『法悦歓喜のご和讃(ホウエツカンギのごワサン)』み親を知れるその日より なぜか心がと…

極楽浄土の心をたずねる旅その十五 極楽浄土へ生まれる三つの道(5)他力本願

[敬] 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 http://www.fromkiyama.com/mrg.htm[薫] 他力本願(タリキホンガン)という言葉を聞いたことがありますか? 政治家が『棚からぼた餅を待っているような他力本願ではいけない。自力(ジリキ)を信じて努力する精神が必要だ…

極楽浄土の心をたずねる旅その十四 極楽浄土へ生まれる三つの道(4)確かめにくい信心

第十八願の続きです。 「ただ信じる」ことは、宗教的体験であって、論理的合理的に説明できることではありません。『イワシの頭も信心から』とどこが違うのか、といわれます。ちなみに『イワシの…』は節分の夜にイワシの頭をヒイラギに刺して門口に置くと悪…

極楽浄土の心をたずねる旅その十三 極楽浄土へ生まれる三つの道(3)ひたすら信じる

[薫] 第二十願の世界では、阿弥陀仏の救いの手に私を委ねるのではなく、念仏する自分の力で極楽浄土へ生まれ変わろうとしているのです。それでは、難しい修行を通じて往生しようとする人たちと同じです。深夜に山中を回峯したり、燃える火を裸足で越えたり…