2003-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私の信心生活その十一 布施(2)

二 財施(ざいせ)物質的経済的に価値ある財貨を与える布施です。 仏教は、欲望を捨てるところから始まります。元来修行者は、今着ている衣服、今日の食べ物と食器、その日の宿以外の蓄えは認められませんでした。今でもスリランカや東南アジアの寺院の人た…

私の信心生活その十 布施(1)

「布施(ふせ)」はお葬式や法事の時に導師の僧侶に包むお金のことだ、と一般には思われていますが、元来は仏教徒にとって、日常生活の第一番目の価値観です。 「布」は「あまねく」、「施」は「ほどこす」。布施とは、私がもっているものを、広く人々に与え…

私の信心生活その九 菩薩の修行・六波羅蜜(ろくはらみつ)

「菩提(さとり)を目指す人」である菩薩が、仏(覚った人)になるための修行の項目が、六波羅蜜(ろくはらみつ)です。 波羅蜜(はらみつ)は古代インド語「パーラミータ」の音訳で「波羅密多(はらみた)」ともいわれ、最高の状態、完成した姿、彼岸(浄土…

私の信心生活その八 みんなで菩薩になりましょう

今日の日本で私たちが「仏教」といっている教えは、2500年前のインドに生まれたゴータマ・シッダルタという聖人によって説かれ、中央アジア・中国・朝鮮を経て様々な工夫を伴いながら伝承、発展してきた「北伝(ほくでん)」仏教です。北伝(ほくでん)仏教…