2003-05-01から1ヶ月間の記事一覧

私の信心生活その十九 精進

お釈迦さまは、出家して数年間は当時のインドの修行者に見習い、断食などの様々な苦行(くぎょう)によって肉体を鍛える修行に没入されました。 中央アジアで作られた、殆ど骨と皮だけの仏像の写真をよくみますが、あれはこのころの厳しい苦行の姿を表現して…

私の信心生活その十八 精進

「精進(しょうじん)」は古代インド語「ヴィーリヤ」を中国語に意訳したもので、インド語それ自体は「雄々しさ」「勇気」「力」、仏教の実践徳目としては「努力」「一心に努め励む」「心を励まして仏道を進む」という意味で使われます。「精進料理・精進揚…

私の信心生活その十七 忍辱(2)

常不軽(じょうふぎょう)菩薩さまという方がおいでになりました。 すべての人々に対して 『私はあなた方を深く敬います。決して軽んじたりあなどったりしません。いずれみなさんは菩薩の道を歩まれて、仏さまになるからです。』 といって礼拝しました。見知…

私の信心生活その十六 忍辱(1)

忍辱(にんにく)は耐え忍ぶということですが、元々仏教は人生を「苦」と見なしています。 私たちはこの現実世界を「娑婆(しゃば)」といいます。娑婆(しゃば)は古代インド語の「サハー」の音訳で、汚辱と苦しみに満ちた「忍土(にんど)」と意訳されます…