2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

憎悪と暴力からの救い〜観音さまの慈悲〜その二二 親鸞聖人

浄土真宗の宗祖である親鸞聖人(1173〜1262)がお作りになった和讃(わさん=信仰する対象を柔らかな言葉で賛美する詩の形式)を三つご紹介します。救世観音大菩薩 聖徳皇と示現して 多々のごとく捨てずして 阿摩のごとくにそひたまふ[現代語] 救世観音さ…

憎悪と暴力からの救い〜観音さまの慈悲〜その二一 法隆寺・救世(ぐぜ)観音と聖徳太子

聖徳太子を祀る奈良法隆寺に「救世(ぐぜ)観音」さまがお住まいです。太子は仏教の導入に熱心で、経典の解説、寺院の建立、教えの普及に尽力されました。有名な十七条憲法の第一条は『和を持って貴(とうと)しとなす』、第二条は『あつく三宝(さんぽう=…

憎悪と暴力からの救い〜観音さまの慈悲〜その二十 六観音さまの救い 下

十一面(じゅういちめん)観音文字通り十一の顔があって、あらゆる方向の人々の声を聞き届けます。 頂上の一つは覚りをひらいた仏さま。 前の三つは穏やかな慈悲の顔。 左の三つは悪を懲らしめる怒りの顔。 右の三つは人の善い行いを見つめる顔。 後ろの一つ…

憎悪と暴力からの救い〜観音さまの慈悲〜その十九 六観音さまの救い 中

千手(せんじゅ)観音正確には千手千眼(せんじゅせんげん)観音。 手の先に眼がついていて、千の手と千の眼で衆生を救いとる観音さま。実際に正面の2本の他に998本の手をつけている作品もありますが、多くは40本。1本が25の迷いを担当するので合計1000。手…