2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その十 シャンティは平和、寂静

【有馬】[シャンティは平和、寂静]〈シャンティ〉はインドの古語で〈平和〉を意味しています。南アジアや東南アジアでは、古代からインド文化、特に仏教の伝播と共に国際語として広く使用されました。 カンボジアでは平和を〈サンタピアップ〉といいます。…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その九 病んでいる日本

【有馬】[一番病んでいるのは日本] 世界中に貧しい国や困った国がありますが、一番病んでいるのは、実は日本という国ではないかと考えています。お金を持てば持つほど、生活から充足感がなくなる社会は、いびつな社会です。物質的な豊かさを誇りながら一人…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その八 個人の問題の社会化

【有馬】「個人の問題の社会化」ボランテイアは仏教の必然であり、仏教徒の証でもあります。仏教に根ざしたボランティア活動は一般にいわれる「無償の行為」「余暇を活用した社会活動」「人や社会に貢献する奉仕活動」に止まりません。金子郁容氏の明快な定…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その七 慈愛に包まれた共同体

【有馬】[慈愛に包まれた共同体]叡尊(えいそん)の考え方の根底には仏教の「縁起」の思想があります。すべての存在は「縁」つまり他者との関わりの中で生起するものであり、それ自体が絶対的な存在として独立して存在することはありえない、という考え方…

「仏教徒とボランティア有馬実成さんの教え」その六 文殊が地上に現れる

【有馬】[文殊が生きた姿でこの地上に現れる](有馬さんは、鎌倉時代の僧侶で貧民やハンセン氏病患者救済の事業を進めた《叡尊=えいそん》を尊敬していました)あるとき叡尊(えいそん)は門弟や信者たちにこんな説法を行いました。文殊(もんじゅ)の経…