2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

良寛さんの心その三 童心の人

[和歌] この里に 手毬つきつつ 子供らと 遊ぶ春日は 暮れずともよし[詩] (略)児童 忽ち我を見て 欣然 相率いて来る 我を要す 寺門の前 我を携えて 歩み遅々たり 盂(う)を白石の上に放ち 嚢(ふくろ) を緑樹の枝に掛け 此に百草を闘わし 此に毬子を…

良寛さんの心その二 不器用な人

[逸話] 7才のころ、朝寝坊をして父親に叱られ、上目づかいで父親をじっと見た。「親を睨むとカレイになるぞ」と言われて、フイと飛び出し、夕暮れになっても帰って来ない。家人が探し回ると浜辺の岩の上でしょんぼりしているところを見つけられた。「こん…

良寛さんの心その一 人生の概略

良寛さんは、子供と遊ぶのが好きで、世の中の俗事にはこだわらず、財産や名声や地位に対する欲望がなく、お坊さんでありながらお寺に住まず、毎日托鉢して、村の子供たちと遊び、詩や和歌や俳句を作ったり、書をかいたり、その日その日を悠々と過ごしていた…