2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

極楽浄土の心をたずねる旅その二十九 女性も仏になれる(4)往生に男女差はない

[薫] 仏教の創始者であるお釈迦さまのお言葉を記録した初期の経典につぎのような詩があります。心がよく安定し、智慧が現に生じているとき、正しく真理を観察する者にとって、女人であることが、どうして妨げとなるのでしょうか。『われは女であろうか?』…

極楽浄土の心をたずねる旅その二十八 女性も仏になれる(3)男になって往生する

[薫] 浄土真宗の開祖である親鸞さんのつくられた和讃(ワサン=讃歌)です。弥陀の大悲深ければ 仏智不思議をあらわして 変成男子(ヘンジョウナンシ)の願をたて 女人成仏ちかいたり[文意] 阿弥陀仏の慈悲の心はとても深いので 不思議な仏さまの智慧を…

極楽浄土の心をたずねる旅その二十七 女性も仏になれる(2)法然上人の女性救済

[薫] 最澄さんが建てられた比叡山も、空海さんが開かれた高野山も女人禁制でした。仏教の教えというよりも因習に縛られた偏見の影響といった方がいい女性差別の時代に、公然と女性救済を称えられたのは法然(ホウネン)上人です。平安末期に浄土宗を始めら…

極楽浄土の心をたずねる旅その二十六 女性も仏になれる(1)女性差別を乗り越える誓願

第三十五願 世界中の悩み苦しむ女性たちが、阿弥陀仏の名を聞いて、喜び信じ疑わず、覚りを求める心を起こし、女性であることを嫌ったならば、生まれ変わったときには女性にはならない。[薫] 女人往生(ニョニン・オウジョウ)の願と呼ばれる、女性救済の…