2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「雨にもまけず…」その八 留鳥だからこそ

野原の松の林の蔭の 小さな萱ぶきの小屋にいて バードウオッチングは私の趣味ですが、野鳥の生活場所は三つに分かれます。留鳥(リュウチョウ) いつも同じ場所に住んでいる。 スズメやカラスやカルガモ。漂鳥(ヒョウチョウ) 地域内で秋冬と春夏に移動して…

「雨にもまけず…」その七 心に念じて忘れない

よくみききし わかり そしてわすれず サラリとした表現ですが、観音経の一節が浮かびます。聞名及見身 モンミョウギュウケンシン 観音様のお名前を聞きお姿を見て 心念不空過 シンネンフークーカ 心に念じて忘れなければ 能滅諸有苦 ノウメツショーウークー …

「雨にもまけず…」その六 グスコーブドリの伝記

あらゆることを じぶんをかんじょうに入れずに 2500年前にお釈迦さまが説かれた仏教は、人生の苦しみから脱却し、人間として救われるための教えでした。人々が仏教を信じ広まっていく中で自分だけでなく仲間も一緒に救われるべきではないか 出家者だけでなく…

「雨にもまけず…」その五 欲望からの解放

一日に玄米四合と 味噌と 少しの野菜を食べ 玄米と味噌と野菜は、欲望を節制する象徴です。 人間の欲望を分析する方法が二つあります。(1)人間の五つの感覚から起こる欲望 眼 見る かたち 耳 聞く 音声 鼻 嗅ぐ 匂い 舌 味わう 舌の味わい 身 触れる 手触…

「雨にもまけず…」その四 煩悩の克服

欲はなく 決していからず いつもしずかにわらっている 四苦八苦を抜け出たら、次は煩悩(ボンノー)。身心を乱し悩ませ、正しい判断を妨げる心のはたらきが煩悩です。どん欲、怒り、無知が根本煩悩。 どん欲は、好ましい対象に対する強い執着、激しい欲求、…